自分の存在意義を見出せないセイ
自分の失態を悔やむマナ
それを傍観することしか出来ないシンジとアキ
何を考えているのかわからないマイ
使徒襲来まで後6日
第二の人生は霊能力者!?
第十一話「使徒襲来にシンジは・・・」
シュウジ
「緊急警報、緊急警報をお知らせします。本日十二時三十分、東海地方を中心とした関東中部全域に、
特別非常事態宣言が、発令されました・・・住民の方々は速やかに指定のシェルターへ、
避難してください・・・繰り返しお伝えします・・・」
<NERV発令所>
『正体不明の物体、海面に姿を表しました!』
正体不明の物体が侵攻しつつあった。
オペレーターが報告する声が響く。
『目標を映像で確認、主モニターに回します』
正面のモニターに巨大な人型の物体が映し出される。
それを見て初老の男が呟く。
「15年ぶりだな」
サングラスをかけた髭面の男がそれに答える。
「ああ、間違いない。使徒だ」
『目標は依然健在。第三新東京市に向かい進行中』
『航空隊の戦力では、足止めできません』
「総力戦だ。厚木と入間も全部あげろ」
「出し惜しみは無しだ!!なんとしてでも目標を潰せ!!」
興奮するあまり軍人の一人が鉛筆をへし折った、少々冷静さに欠くようだ。
UN軍の猛攻は続く。
だがそれも使徒には何の効果もなく平然としている。
「なぜだ!?直撃のはずだっ!!」
「戦車大隊は壊滅・・・誘導兵器も砲爆撃もまるで効果無しか・・・」
「駄目だ!!この程度の火力では埒があかん!!!」
その背後で先ほどの初老の男が落ち着いた様に言う。
「やはり、ATフィールドか?」
「ああ、使徒に対し通常兵器では役に立たんよ」
やはり落ち着いて再びサングラスの男が答える、軍人達とはえらい違いである。軍人たちに電話がかかる。
「・・・わかりました。予定通り発動いたします」
そんな二人を無視して司令官達はかかって来た電話を受け指示を出す
その指示とはN2爆弾だった
「やった!!」
N2爆弾を投下して出来た爆風を見ながら指揮官は喜びの色を上げる
「・・・残念ながら君達の出番は無かったようだな」
サングラスと初老の男を見ながら指揮官の一人が告げる
その顔には明らかに嘲笑が浮んでいる、しかしそれもすぐに消える事になる
『その後の目標は?』
『電波障害のため、確認できません』
「あの爆発だ。ケリはついている」
自信満々に言い放つ軍人の一人、一体何を根拠にした発言なのだろう。
『センサー回復します』
『爆心地に、エネルギー反応!!』
「なんだとぉ〜っ!!!」
自信満々だった軍人の一人がその報告に愕然し叫ぶ。
『映像回復します』
モニターにはほとんど無傷まま残っている使徒。
立ち上がって驚愕する軍人たち。
「わ、我々の切り札が・・・。」
「なんてことだ・・・。」
「クッ!化け物め!!」
歓喜から驚愕に顔色を変え、机を拳で殴り力なくイスにへたりこんだ
モニターに映る爆心地に佇む使徒。
さしもの使徒もあの爆撃に少しは傷ついた様である。
顔の様な物の下から新たな顔がもう一つ増えている。
「予想通り自己修復中か」
初老の男がモニターを見て言う。
「そうでなければ単独兵器として役に立たんよ」
サングラスの男が答える。
その時、使徒を映像を送っていたヘリが使徒の放った光線で破壊され再び映像が途切れる。
どよめきがあがる。
「ほう。たいしたものだ。機能増幅まで可能なのか」
「おまけに知恵も付いたようだ」
「この分では再度侵攻は時間の問題だな」
そう言う初老の男とサングラスの男だが、まるで驚いた風でもなく動じてもいない、相変わらず冷静そのものだ。
モニターには先ほどとは違う角度で再び使徒が映る。
サングラスの男と初老の男が軍人たちと向き合っている。
「今からこれより本作戦の指揮権は君に移った。・・・お手並みを見せてもらおう」
電話を置くと軍人の一人が苦々しく言う。
「了解です」
サングラスの男が答える。
その受け答えに皮肉混じりの質問を返す。
「碇君。我々の所有兵器では、目標に対し有効な手段が無いことを認めよう」
「だが、君なら勝てるのかね?」
碇と呼ばれたサングラスの男。
碇ゲンドウはサングラスを押し上げもって返す。
「そのためのNERVです」
「・・・期待しているよ」
捨てゼリフを残とテーブルが沈み本部から退場していく軍人達。
『目標は今だ変化なし』
『現在迎撃システム稼働率7.5%』
「国連軍もお手上げか。どうするつもりだ?」
初老の男がゲンドウに訪ねる。
「初号機を起動させる」
「初号機をか? パイロットがいないぞ」
「問題ない。レイに起動させる。」
「しかしレイは重体だぞ?」
初老の男、冬月コウゾウがゲンドウの無茶な答えに少しばかり驚く。
「死んだ時は三人目に移行するだけだ。」
「シンジ君が行方不明にならなければこうはならなかっただろうな。」
「所詮予備だ、問題ない。」
息子を呼び扱いするゲンドウ、彼の本心は誰にもわからない。
この後シンジはネルフには行かず傍観という形を取った。
ネルフはレイを初号機に乗せ何とか第三使徒サキエルを倒す。
しかしレイは戦闘で命を落とし三人目に移行されることになる。
ゲンドウはゼーレに戦力増強を提案しゼーレはそれを承諾。
弐号機、参号機、四号機がネルフ本部におかれることになった。
参号機、四号機はまだ完成しておらず出来次第配備という形になった。
シンジはネルフに接触するのはまだ早いということで近づかなかった。
最大の原因はセイとマナにあるのだが・・・・・
シンジは特に使徒に関して憎しみとかいうものはなかった。
ネルフに片付けてもらえればそれで良かった。
最後のサードインパクトを阻止する事とレイの救出だけが今のシンジの目的だった。
最も今はセイとマナに関してのほうが問題だったりする。
「はあ、早く仲直りしてくれよな〜」
シンジは独り言を呟き大きくため息をついた。
世界が変わっても苦労が絶えないシンジであった。